本カンファレンスについて
平成22年11月27日
循環器デバイス関連カンファレンスは平成22年11月27日の第1回開催日に正式に発足いたしました。
1.趣旨
臨床工学技士が行う循環器関連業務は、平成14年4月の診療報酬改正において、心臓カテーテルの特掲施設基準要件に常勤の臨床工学技士が挙げられ、以後、同領域での臨床工学技士配置が進んでまいりました。更に、平成20年に施行された医療機器公正取引協議会の「立会い基準」により配置の必要性が高まり、数多くの臨床工学技士が関わることになってきました。
背景には、循環器に関連した検査や治療において高度な技術を必要とする医療機器が多く用いられるようになったこと、それらの医療機器は日々進化することが顕著であり、特に電気的エネルギーの負荷を伴う治療行為が行われる現場で用いられる医療機器の適正な取り扱いに対応ができるマンパワーとして臨床工学技士が起用されています。
最近、本領域にも関連する臨床工学技士に向けた業務ガイドラインが公開されました。しかしながら未だ情報が不足している状況であり、所属する施設に合わせ独自に業務の方法やあり方を決め模索しつつ日々の業務を行っていることが現状では多いと思われます。
そこで本会を設立することで臨床工学技士が相互に意見を交換し、技術の向上や多くの情報収集行い、技術や情報の共有が可能とすることで、技術力や情報収集能力が向上し、一定の方向性を見いだすことで本領域における医療の質が改善され同時に臨床工学技士の存在意義が向上されることに期待いたします。さらに新デバイスの登場や医療側からの要請に対応するため常に新たな情報に注視して、向上し続ける臨床工学技士を支援していく場であるもと考えています。
2.名称
本会の名称を「循環器デバイス関連カンファレンス」と称する。
3.目的
循環器領域における臨床工学技士の技術及び知識の向上に努め、連帯交流を深めることで本領域の発展に寄与することであり、主に以下のような項目を目的とする。
・循環器領域における臨床工学技士の地位の向上
・循環器領域における臨床工学技士の技術提供能力の向上
・循環器領域における臨床工学技士の知識の向上
・循環器領域における臨床工学技士の情報収集能力の向上
・循環器領域における臨床工学技士の倫理性の向上
・循環器領域における臨床工学技士が他職種との連携を深めることによる循環器医療の向上
4.対象
・不整脈関連
植込みデバイス(ペースメーカ、ICD、CRT等)
電気生理学的検査、カテーテルアブレーション
・虚血性心疾患関連
虚血性心疾患の治療を目的とした生体情報計測機器、治療機器
5.事業内容
・本会で対象とする医療機器に関する情報交換、意見交換 を行う場を提供すること
・学術活動の実施
・本領域で医療の向上につながると考えられること